私たちの産土神である馬橋稲荷神社は遠く鎌倉末期の創建と言い伝えられて居り、近郷近在より馬橋稲荷の尊称をもって多くの人々に尊敬されているあらたかな神社であります。
昔は神社に老若男女が何かにつけて集まり、お囃子の練習やら、村の行事の打ち合わせやら、神社を中心に村人の和を広げて行ったものだと聞かされて居ります。
しかし乍ら近頃のあわただしい社会情勢に於いて隣人不在の世相がしばしば見られる近頃、私達青年が何か心の寄り処、何か心の安らぎを得ようとする時、何処に其れを求めたら良いのだろう、やはり昔ながらの街の中心に、こんもりとたたずむ鎮守の杜にそれを求めて集まることこそ自然の姿ではないだろうか。
このような意を以て今度馬橋稲荷神社を中心として氏子・崇敬者の青年が敬神と奉仕と親睦の三点を主軸に若きカを年にニ度でも三度でも、地域社会の為、自分自身の為に尽くした事が共通した良き思い出となり得ればと念願しつつこの集まりを計画致しました。
この会の会員は氏子・崇敬者の青年で本会の主旨に賛同する18才より49才までの青年男女で構成され、政治・思想・既存の団体等とは切り離してお考え戴き、一青年として御参加下さる事を申し添える次策であります。
昭和51年7月11日(日)
馬橋稲荷神社氏子青年会結成準備委員会